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2010年 05月 24日
昨年末に竣工した都内のリノベーション住宅の撮影が行われました。 以前このブログでご紹介した、キッチンのシンクが角々四角の「画家の家」です。 撮影は写真家の「加藤晋平」氏。 無印良品でお互い働いていた頃に独立したら仕事しましょーと話していたのを思い出します。 現在では加藤氏も私も独立して、夢が実現となりました! 不思議です。 さて、この住宅はフローリングやタイル、モルタルの素地を活かしたり、 使う素材を出来る限り、何も施さない手をつけない「素」な仕上でまとめました。 完成した空間は、非常にシンプルでありながら、素材の温かみを感じる何処か懐かしい気持ちにさせてくれます。 その空間に、施主が長年コレクションしてきたアンティークの小物たち。 長年使い込んで来た家具が設えられていました。 もう何十年も暮らしを重ねてきたような、落ち着いた空気が流れます。 昔と変わらない暮らし。 原点に帰ったように、落ち着く安堵した感覚。 そんな感触は、設えられた小物やアンティークたちが、 そんな時間の流れをくれているのかもしれません。 撮影を住まわれてからにお願いしたのも、そんな暮らしの風景を残したかった思いがあります。 「イタリアのアパートの一室にいるような雰囲気です」 との私のコトバに、 「私もそう感じていました」 と施主は答えてくれました。
by kichi-d
| 2010-05-24 20:00
| 建築
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